・ダウンプルーフ加工とは何か?
ダウンプルーフ加工ってお布団を扱っているショップを見ていると必ずと言っていいほど頻繁に見かけませんか?
まず、簡単にこのダウンプルーフ加工とは何か?!について言ってしまうと、羽毛布団には羽毛(ダウン)が使われていますが、この羽毛が抜け出てこないように、特殊な目詰め加工を施し、羽毛が抜け出ないようにした加工のことをダウンプルーフ加工と言います。
タンポポの綿毛のような繊維の羽毛は、針穴のような小さな穴からでも容易に吹き出してしまいます。
羽毛が布団のカバーから飛び出してしまうと、チクチクと痛くって寝心地が良くありませんので、こうした加工を施すことによりお布団を購入される方々により快適にお布団を使っていただきたいというメーカー側の工夫なんですね。
で、特殊な目詰め加工ってなに??というところについてですが、これは熱とローラーで生地の織り目をつぶす加工のことです。
織り目をつぶすことにより羽毛の噴出しを防止する効果があります。
ある意味、鋼材の溶接の作業と似ています。
生地と生地のつながっている部分を熱とローラーでギュっと圧延してあげることで折り目の隙間を限りなくゼロに近づけることができます。
熱とローラーで織られた糸自体を変形させて糸の間の隙間を小さくして、ダウン(羽毛)の飛び立ち(笑)を防止するんですね♪
また、これは樹脂や糊を使った、いわゆるコ−ティング加工のような隙間をゼロにする加工とは大きく異なります。
ダウンには睡眠中の不感蒸泄による身体からの水分を吸収・発散し、シュラフ内部の湿度を適切に保つという優れた機能があります。
ダウンプル−フ加工は、これらのダウンの機能を損なうことのないように一定の通気度を残しつつ、非常に軽くて薄い生地からのダウン抜けを極力少なくすることが可能です。
一方、樹脂などのコ−ティング加工を施した生地では、ダウンの吹き出しをほぼ100%止めることが可能ですが、同時に生地の通気性まで失ってしまうため、ダウンの持つ吸湿・放湿・発散性などの機能を活かすことが出来ません。
また、生地に塗られた樹脂などは製品の重量増にもつながってしまいます。
ダウンプルーフ加工とコーティング加工、職人の知恵ですね☆ 布団用語集・辞典トップへ戻る |