・アトピー性皮膚炎・気管支喘息と布団
最近、子供だけでなく成人にも増えている”アトピー性皮膚炎”や”気管支喘息”。
これらの病気はダニやその死骸、フンとの関連性が高いと言われ、重症のアトピー性皮膚炎では、アレルゲンの87%をダニが占めるとの研究報告があるそうです。
そのダニが好んで住み家にしているのが、毎日生活を共にするお布団です。
人間の体温で温められた布団の中は温度・湿度ともにダニにとって最適な生活環境です。
ある調査結果によると敷き布団の中わた1g中にダニが約42匹!もいたんだそうです。
敷き布団中わたの量を約5kgとすると、なんと!1枚あたり21万匹ものダニがいるという計算になります。
布団をこまめに天日干ししたりして、メンテをしておかないと、毎日全くカワイげのないダニ野郎たちと寝ている!ということにもなります。
これらのダニは、高温・多湿を好み、気温20〜30℃、湿度75〜85%で最も盛んに増殖するそうです。
つまり、人間が住みやすい環境が、ダニにとっても住みやすい環境なんです。
寒い冬、暖房をガンガン入れて、あるいは入れてから寝ますよね?!
これは、ダニ君たちに快適な生活空間を与えてあげてるようなものなんです(怖)
最近では、エアコンの普及などで一年中快適に過ごせるようになりましたが、これはダニにとっても一年中快適に過ごせるという意味でもあるんです。
ただ、ダニに刺されてアトピーなどになるように思われがちですが、そうではなくて、ダニの「死骸」や「糞」がおもな原因です。
それらが、ホコリに混じって、空気中をプカプカして、吸ってしまったり、皮膚について傷口から直接体内に入ってきたりするんです。
ホコリを吸うとぜん息や鼻炎が起こることはむかしから知られています。
ほこりの中には、糸くずやフケなどの他にダニやその死骸、糞などが含まれています。
ぜん息の発作を繰り返す子供の布団をダニのいないものに替えると 発症が抑えられたりもします。
また、アトピーがひどい子供を入院させると、自然と良くなりお家に帰ると再び悪化するという事もよく聞きます。
お布団のお手入れはメンドくさがらず、こまめにした方がよさそうです...。ダニ君たちとハネムーン♪なんて最悪です。 布団豆知識トップへ戻る |